トロプリ映画のネタバレ感想雑記【初劇プリ】
先日「映画トロピカル~ジュプリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」で初劇プリ(初めて劇場でプリキュアを鑑賞すること)をキメこんだので、場面ごとの感想をうろ覚えの時系列順に書いていこうと思う。
なお筆者は歴が半年以下のプリキュア初心者(初代、SS、5、ハトキャ、スマイル、ヒーリンだけ観た)かつ学がないので、他作品との比較や史実と照らし合わせた御立派な考察は出来ないが許してほしい。
どこかしら記憶違いがあると思うので、教えて頂けると助かります。
場面ごとの感想(前半)
・冒頭のフード人間
雪山でぼろいフードを来た生物が毛玉(予告にいた奴ら)を飛ばすシーン。察しが良い方ではないのでこの時点で何も気づけなかったで...。
・東屋的な所での会話シーン
みのり先輩の「客寄せ」のワードチョイスがさ、もうね(好きだ)。
ミュウツーの逆襲を彷彿とさせる招待(偵察からの立体映像付き招待状の手渡し)を受け、それぞれ異なるものを期待しはしゃぐ4人と、やれやれ口調で同行を決めるask先輩(このあと...w)。個性が出てました。
・なんかデカい所で厚着の私服
空港かと思いきやなんと駅。作風的に文明がそこまで発達していない町かと勝手に想像してたけど、そんなこと無かった。
・電車でGO
弾かれションボリask先輩と前に座ってあげるmnr先輩...うれしくて抱き着こうとするも避けられるask...
...顔がスゴくなったね。
私服といい言動といい、可愛いの塊。
最上学年のask先輩もしっかり馴染んでいることが分かるグッドな描写。
・OP
オリジナル映像付き、ありがとう...。
・「雪国は寒い。寒い、って分かるか?(呆れ)」
mntに対して中々辛辣な一言。すちだ。
あと「大丈夫ゥ...?」のsngちゃんの声が可愛いんだ、これが。
・着込んではしゃぐmntと雪ダルマづくりに勤しむask先輩
ホントさ、.........愛しいね。
・街を歩き王宮に向かう一行
駅はともかく、ココでのカットにも国民が映らない。
・王宮に到着
門前、暖かい王宮内、王女の間、どこにも人っ子一人なし。いよいよ危険なニオイしかせん。
・王女との対面
場を弁えるrlと途中で遊びに行くmnt(幼児?)、「挨拶の途中ですみません💦」と詫びる保護者sngちゃん。偉いね、アメあげようね...。
・雪遊び
前傾姿勢での転倒から大玉と化して転がり、そこそこの高さから落下したmnt、あまりにも頑丈。
予告にもあった雪合戦を提案してたのがask先輩だとココで分かる訳ですが...年上らしさを出しつつもはしゃいでンね~好き。
・~そして、邂逅。~
雪玉をぶつけられたerkが応戦し、みんな参加するという面白い流れ。
腹立つ顔でrlを煽りながら避けるerk...そういうトコあるよな~うちのerkがゴメンねマジでw(ニチャ腕組み成人男性)
・自己紹介パート
みんなコミュ強~
掌底で雪玉を受けとめるitkと全弾回避するyrさん、かまくらで防御するmnr辺りが特に印象的。
・みんなで雪遊び
そりを操るyrさんに同乗者がmnrとsng、~ありがとう~。
tbmの転がりがmntと違って横からいってるのは、ツインテをプロペラ回転させるための制作陣の粋な計らいと受け取りました。謝謝。
これ絶対後で活きるやつ~
・気づき影ゆりさん
「綺麗すぎる...」だってさ、慧眼やんね。
・毛玉
便利生物。
・rlとerk
「相手の話を聞かずに、自分の意見を押し付けちゃいがち」という似たようなところがある2人の衝突。
個人的に面白かったのが、両者の喧嘩~謝罪までの流れの違い(細かい点が違うかもしれんが)。
思ったことを何でも口に出すerk。それ故にハトプリ本編でも何度かいざこざを起こした彼女は、自覚もしておりrlに悪いことをしたと(コフシュプの指摘やmntのフォローを通して)自省に至る。erkさんは基本自分の短所を把握してるんすよね。
一方メンバーに自分のデザインを押し付けようとした事を指摘され怒ったrlは、出て行ったあと王女に遭遇しそのまま戻ってきた様子。
...とerkさんの方が反省している感は強かったね、と思った。ハトプリは””心で語る””ストーリーだかんね。
高飛車で我が強くても何だかんだ受け入れられた(記憶の限り)rlが、その性格故に喧嘩に発展するのが新鮮じゃんね?という話。
余談だけどハトプリ映画ではコンプレックス、今作では欠点と、初対面の相手にも自分について話すシーンを2回も劇場版で見せてくれたerkさん(オールスターは知らん)。そんな彼女だからこそ、みんなから愛されてんだ...。ひょうきんなだけじゃねンだ...。
・erkとmntの会話
「無理して強がってるだけかも」「でもそんな時、隣にtbmがいてくれると安心する」
「rlはあれ位じゃへこたれない」「わたしがずっと側にいるし」
...さらっと言っちゃうのスゴイネ~ホント2人とも。カッコヨで手が顔覆っちゃったワ。
・喧嘩と仲直りを見守る年長者
大人。
・rlと王女の会話
女王になったrlと国交を結びたいという想いを話し、代々受け継がれてきた指輪(相手の幸せを願って贈るものだとか)を渡し国のうたを教えた王女。
初見だと何となく観ちゃったけど...後から効いてくる重要シーン。
・ぐるぐるくるるん
あまりにも愛玩動物
・戴冠式
トロプリ年長者2人が国民や王族がいないことにようやく気付く。きな臭え~国。
・ショーの観覧>ポプリ捜索 のerk
ほんとそういうとこ。ま、俺は好きだが...。
・豹変王女
こえ~~~
・トロプリ5人変身バンクfull
たまげポイント。アレンジBGM付でのfull尺変身バンクって歴代の映画でも珍しそう。
スクリーンで観る変身はな~いいんよな~(語り部)
・立ち回り
キリないっすよ~
・高い所にハトプリの4人
カッコいいからってさ...好き。
・まさかのハトプリ変身バンクもfull尺アレンジBGM付
ぶったまげポイント。
完全に予想外だったから目頭が熱くなったWANE...
シャロン王女、ハトプリの変身時に驚いてる気がしたけど、なんで...?
・9人で大立ち回り
ダブルパンチにクロスキック、サンフラワーイージスでの反射を利用したパパイヤの刺激性ビームの乱反射、イージスとペケでの挟み込み、なにより9人合体技からの両チームの決め台詞、と...
...豪華すぎる、ありがとう。...
期待を大きく超えたコラボ技の盛り合わせで大満足や。
・やっぱ王女を攻撃せんといかんで
ハトプリ年長2人の冷静な切り出しに戸惑いを隠せないラメール。かなり迷ってる。
・王女の閃光砲に倒れる追加戦士3人
ムーンライトとサンシャインが倒れた時点で劣勢感が一気に増す。
ラメールの目から光が...
ここら辺で王女がラメールに「本当に友好を結ぶのを楽しみにしてたのに...」
・フローラルパワー・フォルテッシモ
そんな技まで観せてくれるんか!?ありがて~
・庇うラメールと無表情の王女
「ありがとう、rl...。」と言われ目元を覆うrl。かなり辛い。
・王女の過去
1.3万年前に存在した自然豊かで人々の笑顔あふれる王国シャンティア、シャロンはそんな国の王女。
→戴冠式でシャロンが女王になろうとしたまさにその日、怪しく光る彗星が衝突。
→王女はシェルターに避難するも全員死亡、国も壊滅。
→現代になり、彗星から分かれた隕石の力で思念体?として復活。
→自身の夢であった「笑顔でいっぱいの王国」を再建させるために、各地から人を笑顔にさせる力を持つ人間を招致、無理矢理国民にしようしている。
...という経緯が明かされる。壮絶すぎん?
「彗星に殺された上に現代に甦らせられた亡霊」という異質な設定にたまげた。どう転んでも消滅しそうな設定、こんなのって...。
場面ごとの感想(後半)
・退避後
「戦いたくないんだよね?」「ラメールがいま一番やりたいことは何?」
「言ってやりたいことがある」
的なやりとり。
「いま一番やりたいことをやる」というトロピカル~ジュプリキュアのテーマでありサマーの主人公に対し、迷いを吹っ切り力強く応えるラメール。胸が熱くなっちゃう。
・ラメールにリップを一塗り、背中を押すサマー
勇気とキラキラした気持ちにさせてくれるリップを、ラメールに塗ってあげるんだよ...rlに対する理解が深いmntさん、良い子だよアンタ。
宣伝映像になくてよかったよ、衝撃込みでマジで良いシーンなので。
・扉
引き戸か~~~~~~~~~い(観客の総意)
・城へカチコミ!プリキュア
乗り込んできた2人に王女が一言、「rlなら来てくれると思ってた」と。誑し込む気マンマン。
・2人の王女の対峙
シャロンの作り出した渦巻く吹雪の中、シャロンの言葉に揺らぎそうになるラメール。
しかし、差し伸べられたサマーの手を握ることで「言ってやりたいこと」を思い出し啖呵を切るラメール。
かァなり描写が丁寧で興奮しちゃったね。手を握られたときに、サマーに塗ってもらったラメールのリップが艶めくのも、堪えられない。2人の想いがしっかり通じ合ってるのがはっきりわかんだね。
・シャロンの凍った"こころの花"
こころの花を溶かせばあるいは...ハトプリだからこそ思いつけるアプローチ。
・怪物処理を請け負うハトプリの皆さん
怪物の始末を引き受けトロプリ組3人を向かわせる先輩プリキュアたち。
さながら、砂漠の使徒幹部をマリンサンシャインが引き受けた時のよう。王女を救うべきはラメールとその仲間だと弁え、「いま一番やるべき事」を理解し自分たちはサポートに徹する。100点です。
(筆者は「バトルもので己の役割に徹する職人」の描写がたまらなく好き。)
・雪ゴジラ召喚
腕の下に雪のヒラヒラをイメージしたかのような膜がついている。
個人的今作の最大たまげポイント。
シャロンの回想で判明した、彗星衝突時のさらなる追加情報(タイミングはよく覚えてない)
「実はシェルター内で生存していたシャロンが暫くして地上に這い出てみると、目の前には無惨な荒野と化したかつて王国だった地が。」
「絶望したシャロンはその場に倒れ、しんしんと降り積もる雪の下で絶命。」
という死亡時の詳細な描写が流れたが...
...重すぎん?「突然の災厄に混乱し、一瞬にして死亡」するのと「惨状を目の当たりにし絶望、あがくことなく絶命を自ら選ぶ」のってまるで意味が違うかんね。
こども向け映画でここまで残酷な描写するんか~プリキュアやば...と鑑賞中に頭ン中がグチャグチャになったから、あえて見出しを付けた。皆さんはどう?
場面ごとの感想(後半つづき)
・一先ず攻撃
初撃で5人の技を組み合わせてた(サマーのおてんとエネルギー塊をスマッシュするフラミンゴ、他3人も何かしてた)のが良かった。こういう細かい合体技の描写が好きなんだわ。
・スノークリスタル・トロピカルスタイル
「シャロンの幸せを願う5人の想い」に応えた指輪の力と、ハトプリ4人の送ってくれた力によって発現した形態。スーパーシルエットのハートや全体のデザインも盛り込まれており、コラボドレスとしてめっちゃ「いい...」。
変身バンクも可愛かったね~。
シャロンが変身時に一瞬うれしそうな表情を浮かべてた気がしたけど、気のせい?教えてくり。
・大地を照らしてお呼びするのは...
筆者(豪華な象やろな~^)
↓
オーケストラの女神降臨
ここにもハトプリ要素が入るんか...。
・女神戦闘
攻撃を腕で防御し(この描写はたぶん初めて?)、正拳突きかと思いきや、映画ハトプリと同様に手で優しく包み込む。
・倒れる王女
歯を食いしばってるのがまあ不憫...
「永遠なんて無い」という言葉、重みが違う。
・スノードロップは現代でも...
昔と変わらないものだってあるよ、というフォローをする優しさよ...。
・ラメールの決意と鎮魂歌(レクイエム)
もうね、言葉がないよ。
・そして、帰還。
泣きそうながら気丈に振る舞うrlと煽るerk(ホンマさァ...)、そしてmnt。
感動ぶち壊しなきがしないでもないけど、あれ位ふざけてくれる友人や代わりに泣いてくれる親友の存在が、rlには必要なんよね...(うるうる成人男性)
・ショッピングモールの観客
ヒーリングっどプリキュアの皆さん!???!?薫子さんがいる驚きが霞むほどの衝撃。
・5人の髪型
「イメチェン?かあいいにぇ~」とか思ってたけど、シャロンの髪型をイメージしたのだという意見をtwitterで見て...俺はあまりにも愚か...。
・エンドロール
10本立て(大嘘)回のedだ~と思いきや、教会やのど自慢、路上ライブ(ギタ影さんw)、漫談と様々な形でシャンティアの歌を広めるシーンが...歌を継承している様子のカットを入れてくれてありがとう。
・芽吹ッく~春~
ニイチャア...(顔が大事件)
・真夏の太陽ォ~
ネイチャア...(背景は大自然)
・「映画トロピカル~ジュプリキュア 雪のプリンセスと奇跡の指輪!」
~ありがとう~
まとめやら初劇プリの感想やら
・ハトプリの「心を救済する力」が必要だった、と思わせてくれる構図を作ってくれたのが良かった。絡みも多く、先輩らしい立ち回りもしてくれたし濃密なコラボだったね。
・それ故ハートキャッチプリキュアは観ておいた方が確実に楽しめそう。ハトプリを観て!!!!!!!!!!!!!!!くれ...。
・シャロン王女、心の何処かで虚しさに気づいていたのもあって、あまりに不憫。本当にプリキュア映画の敵役(広義)?
・「プリキュアの奇跡の力で生存ルート確定!」すら救いにならないシャロン王女...。
・「もうどうすることも出来ない」シャロンの為には、託された歌を後世に伝えていくのがせめてものの救い...かなり難しいというか奥深いというか...。
・冒頭は「自身の名声のために」歌おうとしてたけど、最後は「心を通わせた王女の希望をつなぐために」託された歌を歌っていくrl。成長したね...。
・rlにはmntが必要!!!!!!!!!!
・先輩2人もsngちゃんも可愛い見せ場がいっぱいあったね...くるるんもね。
・令和のスクリーンに降臨したハトプリの皆様へ、ありがとう...。
・erkホントによ~喋るな~、でもそういう所が好き。
・予想以上に重々しいストーリだったけど、満足したよ。
・
・初劇プリだったというワケだが、筆者が観た回は22時前の最終上映。観客の95%が筆者か父親と同年代の成人男性(一人だけ男に付き添っていた女性がいた)というワンダフルな状況。
仕事帰り風の疲れた顔した中年に競馬中継を公園で聴いてそうな老人、バーテンダー風の30代、そして俺。
プリキュアの上映が終わり劇場を出ると、映画館の照明は全て消えており、広く寂しい館内に響くのは足音。トロピカった70分を味わった男たちは、また日常へと戻っていく...。
・前作同様ミラクルライトでの応援演出がなかったし、レイトショーで良かったです。
疑問点とかと個人的見解
観てて生じたりSNSで見かけた今作の疑問点やらと、それに対する個人的見解を書いていこうと思う。無粋なのは重々承知なので許してほしい。
・王女がハトプリを呼んだ理由は?
↓
41話でやってた人形劇団的なボランティアをたまたま観測され、たまたまプリキュアに変身しなかった?
時系列なんてのは存在しないだろうが、砂漠の使徒撃破後だったら変身理由もないし。
筆者としてもハトプリ変身時に王女が驚いていたのが引っ掛かっていたので挙げた。
・なぜパパイヤは捕らえられたハトプリが「地下にいるはず」と分かったのか?
↓
王女の「帰さず国民にする」という目的と、捕縛した謎半球が下にまっすぐ吸い込まれた事から、「城に地下牢的なものがあること」を推察できてもおかしくはない気も。mnr先輩の頭なら。
・なぜ国交を結ぶ気マンマンのシャロンがrlを帰そうとしなかった?
↓
別にそんなことなかったのでは?
他メンバーから引き離し懐柔したがってはいたが(王女の間での対峙シーン)、「rlも自国の国民にしたい」とは言ってなかったと思う。一旦捕らえてからrlだけ帰すことも可能っちゃ可能だし。
・なぜあれだけ知能派のメンバーが集まって扉が開かなかったのか?
↓
先入観を持たないくるるんだからこそ成せた技。
頑丈な拘束を受けた経験も多い彼女たちだからこそ、扉が開きそうになくても同じ手法で挑戦してまう。でもくるるんは違うんだよ、みんなもくるるんみたいに先入観にとらわれず柔軟に行動していこうね、という制作陣からのメッセージかもしれない。
・なぜrl以外のトロプリ4人も歌の歌詞が分かったか?
・パパイアが「(シャロンと)心を通わせたラメールなら」と言えた根拠は?
↓
中庭でのrlとシャロンの歌がみんなの部屋にも聞えていたって解釈、どうでしょう...?
城の構造がよく分からないしそういった描写はゼロだけど、上記の解釈なら整合性は取れそう。rlの帰還時にはそこについて言及できる状況では無かったとも言える。
まあ些末な描写が省かれてたりはよくある事。
鑑賞後に漁った感想fusetter等で見かけた意見も簡単に書かせていただきました。
過去の良作と比較した今作への指摘やコラボの必要性については、プリキュア作品への批評を得意としている""プリキュア御意見番""の方々が熱心に論じているので、ここでは言いません。筆者自身は今作に大満足なので。
さいごに
怪文書をここまで読んでくださった方、ありがとうございました。今作を劇場で観られたのは非常に良かった...。
気兼ねなく観られる夜間上映が安パイ、はっきりわかんだね。
誤字脱字乱文ご指摘等あれば教えて頂けると助かります。